今日はひさしぶりに近くの銭湯へ行った
世田谷区・野沢にあるから「ノザワランド」
看板のノザワのワだけ壊れて取れてたのがチャームポイントだったのに
今日行ったら綺麗な普通の看板になっていた
悲しい…
ノザワってふつうに読めるノザワランドなんて……
でも中に入ってしまえば、いつものどおりのノザワランド
ガリガリに痩せてるおばあちゃんとタプタプのお腹をたずさえたおばあちゃん
どっちも愛らしく ずーっと見ていられる
男の人も、見知らぬおじいちゃんの裸を観察するのかな
髪を洗って体を洗う
気泡風呂に入ってあったまる
ジェット風呂に入って、腰と足裏をマッサージ
ずどどどどどどどど
銭湯の湯独特の、この香りは、ジェット風呂に入っているときに一番わかる
髪は昨日切ったおかげで、結ぶべきか否かの中途半端な長さだった
そして最後はお楽しみの露天風呂
不思議なことに、ここのおばあちゃん達は、あまり露天風呂に来ない
今日も30分ずっと貸切だった
切り取られた空は 変な色だった
ちょっと赤みがかったベージュ色
寒空の下、四畳くらいの小さな露天風呂に浸かりながら読んだ村上龍の「空港にて」
何度でも読み返す、最高にいかした短編集
最初の「コンビニにて」
人間って複雑な生き物であることを再認識する 面白い 作中のおじいちゃんが頭から離れない
“他人の笑い声は暴力的だ。”
私もそう思う
暴力的、とまではいかなくても、その瞬間独特の緊張感が生まれる
これを書いていて思い出したが、私は中学か高校かの頃、とにかく他人の笑い声が怖かった。すべての笑い声が、自分に対して向けられているものだと思って怖くてたまらなかった。他校の制服を着た女の子がちらりとこちらを見て、その後笑ったりしたらもうアウト、逃げ出したかった。
今から思えば、完璧な被害妄想なのだが
どういうわけか、その当時は本当に自分に自信がなかった
あのまま大人にならなくて本当に良かったと思う
今も大した自信はないが、少なくともまったく人の目を気にしない(少しは気にしろと言われる)ようになったのは、間違いなくアメリカでの時代があったからで、あれがなかったらどういう人生を今送っているのかと思ったりもする ゾゾゾ。
話がずれてしまった
とにかく村上龍はおもしろい たまにグロくてエロいけど