この間、初めてパリに行ってきました
パリは綺麗だ綺麗だと、生まれた時から(?)聞かされていて、そんな大げさな〜と思いながら挑みましたが、まぁそれはそれは美しかったです
というより、汚いところがないというか
別に道がキレイとかそんなことではなく
道のキレイさでは日本より秀でた国は早々ないだろうし、何ならパリの路上で10年ぶりくらいにできたての犬のフンを踏んだくらいです。買ったばかりの美しい革靴を履いて
話を戻すと汚いところがないというのは、建物の色や木々の色、看板の色からその街を歩く人々の洋服まですべてが美しく調和されている気がしたんです
日本のようにドギツイ蛍光色の趣味の悪い看板などはもちろん皆無で、他のヨーロッパ諸国のようなダークトーンの建物も少ない。基本白っぽい建物ばかりで、これまたライトグリーンの木々とよく合う
ガタイの良いゲルマン民族の土地オランダからいきなりパリに行くと余計にそう感じるのですが(ちなみにオランダ人の平均身長は男性185cm、女性171cmだ)フランス人は皆一様に線が細い。すらっとしてて、無駄な脂肪がほとんどついてないのです
昔、フランス料理はクリームなどの脂肪分を多く含む料理が多いのに、どうしてフランス人の肥満率は低いのか?というアメリカ人の書いた記事を読んだことがあるけれど、それには「フランス人は食事をゆっくり時間をかけて、会話を交えて楽しむからである」と書かれていたことを思い出しました
話がまたもや脱線しましたが、パリのローカルな人達は男女ともにシンプルで(多くの場合)白や黒のモノトーンの服をサラリと着こなします。暑い日でしたが、Tシャツを着た男性などほとんどいません。サラリとシャツを着て、きちんとした靴を履いています。Tシャツをきたアメリカ人旅行者が目立って仕方がない(笑)
それなのにメガネや靴、トートバックなどにエッジの効いた色をちょっと入れるというオシャレぶり。これぞ、エスプリ(この使い方も含め、最近巷でのエスプリの使い方適当すぎない?)
そして、パリジャンヌの美しきこと…
彼女たちほど、ベリーショートが似合う人種(?)はいないのではないか。年齢にかかわらず、というより年齢を重ねた女性ほどセクシーでチャーミングで…まったくため息が出ます
バカみたいな話ですが、公園のハトですら美しかったんです。実は私はハトが大好きで、外国に行くたびに彼らを見つけては安心して、ついでに観察するんですが、パリのハトたちは今まで見た中で一番色と柄のバリエーションに富んでいました。その場でハトに「花子」と「太郎」という名前をつけたことを謝りたいです。
ちなみに同じ公園では、子供もいる真昼間だというのに若い男女のカップルがベンチでおっぱじめていました。なんというか、とてつもないYouthfulパワーと自由への揺るぎなき姿勢を見ました。
そして、ごはん
イタリアのドーン!と脳天突き抜ける美味しさとは違う、ハァ〜…となる繊細な美味しさ。三日間食べ通して、味はもちろん見た目の美しさに細かく気を使うフランス料理は、絶対日本人に合っていると思いました。
別にビストロでコースを食べる必要はなく(それも大切なフランスの食文化ですが)今回パリで回った店のような予約もなくカウンターで美味しいワインと好きなものを好きなだけ一品ずつ頼むスタイルだったら、日本人でも取っつきやすいんじゃないでしょうか。フランス料理の「お高い」「敷居が高い」イメージを一旦忘れて、もっとラフな気持ちでフランス料理を食べにいけるように日本がなるには、どうしたらいいんでしょう。
そして最後に、フランス人はフランス語を喋らない人には冷たい、というようなことを聞いてましたが、それはパリにおいてはまったくのデタラメだったとわかりました。田舎だとおそらくそうだと思いますが。(しかし英語はある程度喋れた方がいいです。)
間違って入ったホテルのレセプションのおばちゃんも、1時間くらい居座った革靴の店員のお兄ちゃんも、満席でごった返している人気レストランのウェイターの人も、マルシェのコーヒーカウンターのお姉さんや隣に座ってた見ず知らずのお客のおじいさんも、みーんな良い人で、ちょっとびっくりしました。いやはや、まいりました。
まぁなんにせよ、ボンジュールとメルシーとオヴォワールは言っておこうということですね。
おわり
※気づいたらルーブル美術館もエッフェル塔も凱旋門もノートルダムも行ってなかったので、次行ったらせめてどこか一つでも行きたいです。